次亜塩素酸水の加湿器による「空間噴霧」 の
効果と安全性

2020年、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、消毒用アルコールの代替として使用されてきた次亜塩素酸に関する一連の報道が社会的な混乱を招きました。次亜塩素酸水の主成分である有効塩素(次亜塩素酸、次亜塩素酸イオン)は歴史的にも古く、現在まで浄水場やプール等、生活に密着した場所で多数使用されています。日々私達が口にする水道水にも有効塩素が含まれており、もし仮にこれらに除菌力がなかったり人体に有害であったりするのであれば、毎日水道水を飲むことで健康被害が確認され使用中止となるはずです。インフラにも日々使用され、様々な現場で適用されている有効塩素の効果と安全性を改めて認識いただいた上で、ご使用いただければ幸いです。※1

第三者機関での試験データであり、実際の使用環境での性能を保障するものではありません。

60分後に付着菌が
99.99%減少

弊社の微酸性次亜塩素500ppm(pH:5.8)を水道水で10倍(50ppm)に希釈し、30㎥試験チャンバー内に試験菌を付着させたシャーレを試験装置から水平距離1.5m、床上1.2mの位置の作業台上に上向きに設置し、試験空間の空気を均質化するために攪拌ファンを試験開始から終了時まで運転した際の経過時間ごとの付着菌数の推移です。グラフから、超音波加湿器による噴霧開始から60分後に菌が99.99%減少したということがわかります。

45分後に浮遊菌が
99.94%減少

弊社の微酸性次亜塩素500ppm(pH:5.8)を水道水で10倍(50ppm)に希釈し、6畳(25㎥)で、空間噴霧した際の経過時間ごとの浮遊菌数の推移です。グラフから、噴霧開始から45分後に菌が99.94%減少したということがわかります。低濃度の次亜塩素酸の空間噴霧を続ける事により、表面を濡らさず、人の手を介さずに菌を処理できたことが証明されています※2

ウイルスに対する
不活化効果について

超音波加湿器で次亜塩素酸水を噴霧すると「気体状次亜塩素酸」と目に見える「粒子状次亜塩素酸」が発生します。三重大学の研究では微酸性次亜塩素酸水を超音波加湿器で噴霧し、「粒子状次亜塩素酸」と「気体状次亜塩素酸」のウイルスに対する不活化効果の試験結果が公開されています。※1

人にも家畜にもやさしい
畜産業での次亜塩素酸
空間噴霧の活用

次亜塩素酸噴霧による有効性や安全性は従来より多く研究され実用化もされてきました。特に畜産業界では現在当たり前のように次亜塩素酸の空間噴霧が活用されています。畜産業の臭気は畜産地の近隣まで臭気が発生することなどから大きな環境問題となっており、その問題が年々拡大し畜産業振興の阻害要因にもなっていました。このような家畜ふん堆肥化処理過程や食品加工過程で発生する高濃度臭気を除去する用途として、畜産業界では次亜塩素酸の空間噴霧が、除菌・消臭用途として古くから活用されています※2

安全な濃度・無人空間での
超音波加湿器活用のご提案

室内除菌は時間が必要です。※2エビデンスでは50ppm濃度、6畳45分後に99.94%除菌の為ご利用のご参考にしてください。超音波加湿器に精製水や水道水を入れて長時間利用すると自然界に潜むレジオネラ菌の繁殖に繋がりますので次亜塩素酸水がおすすめです。次亜塩素酸ナトリウムの噴霧は禁止されています。噴霧の際は次亜塩素酸水でお願い致します。

微酸性次亜塩素酸水および弱酸性亜塩素酸水の病原菌に対する殺菌効果

下記参考論文では、ミツバチの巣箱の安全な消毒方法について微酸性次亜塩素酸水を使った試験が報告されています。

世界各地に分布しているアメリカフウロ病(ASB)と ヨーロッパフウロ病(EFB)はミツバチが感染する2大細菌感染症で、一度発症すると多くのコロニーを崩壊させる可能性もある事から養蜂における感染症対策としては重要視されています。

この病原菌の1つであるP. larvae株は、芽胞形成菌で幼虫1匹が感染すると10億以上の芽胞を産生でき、その胞子は熱にも化学薬品にも高い耐性を持ち、更に何年も生存が出来るため、養蜂用具の汚染除去は非常に重要でとされています。また、病気のコロニーだけでなく、健康なコロニーにも存在する可能性があります。

通常、日本では消毒方法としてガンマ線照射やエチレンオキサイド滅菌などが利用されてきましたが、専用の設備が必要であるため、現場で手軽に行われる代替の殺菌方法が望まれるようになってきました。

今回以下の2つに対して殺菌効果の試験がされており、有益な結果が出たことが示されております。

微酸性次亜塩素酸水 pH値5.0~6.5
主成分は次亜塩素酸(HClO)で、強い抗菌活性を持ちます。
しかも、機器への影響も少なく、人体への刺激や環境への影響も少ない事が利点です。
ただし、養蜂器具や蜂の巣、ミツバチの巣箱などの汚れが酷い場合は効果が落ちます。その場合は、事前に水洗い等をし汚れを落とす事で殺菌効果は最大化するとされています。

弱酸性亜塩素酸水 塩素酸系殺菌剤の1つ
3種類の酸素化塩素(HClO2、ClO2-、ClO2)を含む
pH5.0~6.0でHClO2が優勢となり、微生物の死滅に効果が出る
エンドスポア含め、多種多様な微生物を不活性化するという報告があります。  

参考文献 論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/
pmc/articles/PMC7118478/

微酸性次亜塩素酸水の空間噴霧による有効性について

COVID-19以外にも、新たに出現、又は再出現したウィルスや感染症は、世界の死因の上位(特に若年層)を占めています。ウイルス残存時間は、無生物表面の種類によって違いますが、24時間~5日以上のものもあり、この残存期間がウィルス拡大の大きな問題の1つです。

ウィルスの抑制、拡散防止の為に消毒剤が注目されていますが、これらの乱用や誤用は人間の健康や生態系にも有害な結果を引き起こす可能性があります。実際、次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸水ではありません)、オゾン、過酸化水素、ナノ材料といった一般的な消毒剤が皮膚、目、気道に刺激を与える場合があることも知られています。

理想的な消毒・除菌・殺菌剤は、腐食性がなく、触っても無害でありながら、効果的で比較的安価なことが必要です。

下記論文からも次亜塩素酸(HOCI)は、価格の面でも比較的安価で噴霧器を用いた次亜塩素酸(HOCI)ではウィルスや細菌の増殖を防ぐことができ、 肺や皮膚組織への影響が見られなかった事が報告されています。この事からも室内での除菌には最適な候補であるといえます。

微生物への感染経路は、吸入や汚染された物体との接触を介して起こる可能性があり、その菌は人を介して運ばれます。 さらに表面についたウィルス等の残存時間がそれぞれ異なるため、噴霧器を使った次亜塩素酸(HOCI)での能力と有効性を評価することが重要であると報告されています。

その他にも塩素ベースの消毒の1つである電解水での利用は、既に実証された簡便性や殺菌効果の観点からも魅力的である事から、近年電解水は医療、農業、食品加工、衛生産業など様々な分野で消毒用に広く受け入れられているとされています。


https://www.ncbi.nlm.nih.gov/
pmc/articles/PMC9602504/
COVID-19のパンデミックから得た教訓。次亜塩素酸のエアロゾル化(霧化)に関するエビデンス ※上記参考文献について要訳してしております。 詳しくは上記論文をご確認ください。

当社ジアニスト(微酸性次亜塩素酸水溶液:特許製造)の試験データ

次亜塩素酸についてさまざまな安全検証を行っています。

※安全性の試験 (水道水で10倍(1:9)に希釈した約50ppmにおいて) ※モノの拭取り除菌には有効塩素濃度50ppmでウイルスや菌・カビの除菌試験を行っております。 ※水道水で10倍に薄めた場合の安全性を確認しております。

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